株式会社キーペンタス考房 – 公式サイト

ホコリと誇り

ある日本最高級のホテルの土台を築いた方のお話を聞いた。
明治の終わり、この方は大学を出たが大不況。やっとある中国大陸のホテルに入った。ボーイから始めたが、客に頭を下げるのがみじめに思った。上海のホテルに移ってコックとして働いた。修行の為、ロンドンに移った。しかしここでは、窓拭きしかさせてくれない。空しくなった。

ここにもう一人、初老を過ぎた窓ガラス拭きがいた。彼は毎日、黙々とガラスを拭いている。ある日、からかうように聞いた『毎日、こんな仕事で満足しているのか』。男は黙って廊下の窓を指さした。右の窓は、まだ拭いていないので“ホコリ”だらけ。左の窓は、キラキラして美しかった。『青年よ、両方を比べよ。拭けば綺麗になる。綺麗になれば、私は限りない満足を覚える。私はこの仕事を一生の仕事として選んだ事を、少しも後悔していない。』青年は打ちのめされた『ああ、何という立派なら態度であろうか』そして青年はこの心で貫こうと決め、そして立派なホテルマンに成長した。青年の話だ。 

私は今は、シニア。世間は初老と言うかもしれないけど。 人に聞かれた時、この初老の様な言葉が出るか。今の仕事に“誇り”を持ってまだまだ、頑張ろう‼️  【oka-yan】

帝国ホテルの lobby